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椿姫 [オペラ]

秩父宮でサンウルブズの今季初勝利に酔いしれた後、東銀座へ移動してMETライブビューイングで「椿姫」を観ました。

大変有名な作品でおそらく人気も高いと思われますが、私には正直退屈だった。
不治の病に侵された美女が真実の愛がどうだとか愛の犠牲がどうだとか朗々と歌い上げて結局死んじゃう話。
……とまとめると身も蓋もないけれど、ホントに8割方は愛がどうだこうだ言ってるだけなんだもの。

衣裳も舞台装置もシンプルかつモダーンな演出で、それによって人物像がくっきりと浮かび上がるということらしいのだが、オペラ初心者の私にはただの地味な舞台であった。
見慣れた方には斬新で良かったのかもしれん。

面白かったのはヴィオレッタとアルフレードが別れた後のパーティの場面。
集まった客はみんな大きな仮面をつけて騒いでいるんだけど、その仮面が青々とした髭剃り跡のある椿姫の顔。
刺青の入ったマッチョな男がこの仮面をつけて、ヴィオレッタと同じ赤いドレスを着て、しなを作って踊る。
ちょっと目が離せなかったよ。

歌手の力量の良し悪しは私にはわからないのだけれど、ビジュアルに無理がなかったのは良かった。
特にアルフレード役はいかにも世間知らずで誠実なボンボンという感じだったし、その父も押し出しのいい紳士でかっこよかった。

オペラ歌手にとって第一は声だろうけれど、容姿ってのはどのくらいまで求められるものなんでしょうねぇ?



サンウルブズ×ブルズ [ラグビー]

小雨の降る中、行ってよかった秩父宮。
サンウルブズ今季初勝利です!

アウェイでのブルズ戦は結果的に点差は開いたもののいい勝負をしていたし、遠征とお休みを挟んで久々の秩父宮、勝てんじゃねーの!? と思ってましたよ。信じてたよ。
(と、後になって誰もが言う)


秩父宮の入り口ではサントリーがヨーグリーナ天然水のペットボトルを無料配布していました。
トップリーグで昨シーズン優勝して気を良くしているのでしょうか。
飲み口は悪くないけど、舌に残る甘さがちょっとイヤね。
もらっておいてなんだけど、買うことはねーな。

ファンクラブのくじ引きは今回も残念賞のステッカーでした。
いつかハイタッチ券を当てたい。

ひとまず場内へ入って落ち着いたところで、まずはもつ煮を食う。
コンニャクとモツとネギのみで構成された男仕様のもつ煮です。
大根だの人参だのゴボウだの、そんなしゃらくせえものは入りません。
もちろん七味はたっぷりかけましょう。

腹ごしらえをしたところで、外へ出てフラフラと物色。

カンタベリーのポスターがかっけぇ。
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狼の毛皮モチーフのシュシュはちょっと欲しいと思ったんだけど1800円は高いと思うの。
そしてこれからの季節には暑苦しいと思うの。
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さて、キックオフの時間も近づいてきたので席へ戻りましょうか。

私のいるサイドではブルズのみなさんが練習をしています。

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スローインの練習をしているんですが、棒のてっぺんにプレートが付いていて、ご丁寧に両手が描いてあるの、わかりますかね?
ここをターゲットにして投げる練習の道具のようです。
初めて見た。
棒を持つスタッフにもスキルが要求されそう。

ところでさっきからスローインの練習をしている人、金髪のフッカーといえば、猪首のストラウスさんではないですかね!?
よし、近くで確認すべえ。

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ちょーストラウス!!

投げます。
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円陣を組むブルズの皆さん。
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練習をするサンウルブズの皆さん。
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キックオフです。
雨のせいか、空席が目立ちますね。
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スクラムは安心の安定感です。
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残念ながらこのゴール前のチャンスはものにできなかったのだけれど。

これまでの5連敗は鮮やかな技ありトライをいくつも見せてくれたものの勝てない、という試合でしたが、今回は派手さはないものの根気よく勝った試合でした。
試合内容の詳細は各種メディアでひとつよろしく。

試合後の皆さん。
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試合後のインタビューで、ブルズキャプテンのストラウスが終始サンウルブズの健闘を讃え、お客さんもトウキョウもありがとう、とコメントしていたのが印象的でした。
ニュージーランドから続いた遠征で連敗の中、相手チームに敬意を払うこの姿勢はカッコいいです。

一方、インタビューでブルズの健闘を讃えるサンウルブズの選手はなく、観客席もブルズが逆転するかもしれない重要なプレイスキックの場面で集中を邪魔するような声が上がっていたのは残念なことです。しかも結果的に外れてしまったから、秩父宮のお客さんがそれで味を占めなければいいのだけれど……。
敵味方関係なく、プレイスキックの際は静かにするのがラグビーのマナーだそうですよ。
ま、国によっては容赦なくブーイングで邪魔するところもあるんだけどね。
そんでもって超一流のキッカーはそんな騒ぎなんかものともせずバシバシ決めていくんだけどね。
でもまあ、お行儀よく観戦するのが日本らしいんじゃないでしょうかね。

サンウルブズはこの後、ニュージーランド強豪とのアウェイゲームが続き、遠征最後は因縁のジャガーズとの対戦も控えます。
波に乗って頑張ってきて下さ〜い!


読書はしないといけないの? [本]

現在、あまり本腰を入れて本を読んでいないので、記事を書くほどのこともないのですが、なんでもいいからたまにはアウトプットしないとインプットの効率が悪くなる気がするのでダラダラと書いてみようと思います。

現在ぐるぐると回しているのは以下の6冊。

「老子」 (講談社学術文庫)
「菜根譚」(角川ビギナーズクラシックス)
「孫子・三十六計」(同上)
「論語」(同上)
「万葉集」(同上)
「私の岩波物語」山本夏彦

この他にらせん三国志も継続中。

読まずに積んであるのが以下の3冊。

「木曜日だった男」チェスタトン
「マイナス・ゼロ」広瀬正
「それでも、日本人は「戦争」を選んだ 」加藤陽子

それから、もうやめようと思っているのにやっぱり読んでしまう佐藤優を2冊ほど読んだ。

「人生の極意」 
↑人生相談が大好物なので読まずにいられない。自分も頑張ろうと思える。

「自分を動かす名言」
↑名言というものは個別で見るとなるほど名言だけれど、集めると矛盾していたりするものだ。


今日の朝日新聞の投書欄に「読書はしないといけないの?」という大学生の投書と、それに対する反響のお手紙が特集されていて興味深かった。
きっかけとなった投書をしたのは教育学部の大学生で、大学に入って本を読むようになったけれど、読まなくても問題ないのではないか、それよりもアルバイトや大学の勉強の方が大事ではないか、と感じるそうだ。
これに同意する中学生の投書によると、読書は効率が悪く、役に立つのか分からないので魅力を感じないという。

なるほどなぁ、と新鮮な気持ちでこれらの意見を読んだ。

若人たちの読書に対する反発というのは、「読書=善」という押しつけに対する反発があるような気がする。
本を読むことはいいことだ、本を読まないことは問題だ、という言説が流布しているがために、読書に対して「必要」「効率」「役立つ」という言葉が出てくるのだと思う。

私自身は平均的な日本人よりは本を読む方だと思うけれど、別にそれが特別良いことだとは思っていなくて、むしろ本を読むことくらいしかすることのない気の毒な人だと思っている。
年間に数百冊、数千冊読むようなレベルになればそれも生きていく上での武器になるかもしれないけれど、私程度の読書量では毒にも薬にもならぬただの暇つぶしでしかない。

だから、若人たちの「なぜ本を読まなければいけないのか」という問いに私が答えるならば、「別に読まなくてもいい」となる。
読書が必要な人はいずれおのずと本を読むようになるし、一生必要のない人は一生読まない。
本を読むことでなんとか自分を繋ぎ止めて生きながらえているような私からすると、読書の必要のない人は羨ましいほど幸せな人だと言える。



さらば、我が愛 覇王別姫 [映画]



20数年振りに観ました。
やっぱりすごい映画でした。
初めて観た当時はこの映画の描く世界の濃厚さにノックアウトされましたが、かなりいい歳になった今見ると、レスリー・チャンの切ないほどの美しさにノックアウトされます。

京劇の演目、覇王別姫を演じる人気役者の二人は、幼い頃からほとんど虐待のような厳しい修行に耐えて今の地位を築いた。
舞台を下りても覇王と虞姫のようにいつも二人でいたいと願う蝶衣(美しい名前だ)。
舞台と私生活は別だと考える小樓。
小樓の妻となる元遊女の菊仙(こちらも美しい名前)。
三人の愛憎劇を中心に、激動の中国近代史が描かれます。

少年時代の蝶衣を演じる子役がこれまたよくぞ見つけてきたと感嘆するほどの美しさで、老宦官のグロテスクな淫猥さとの対比が強烈。
京劇のパトロンである袁先生のねちこい視線。
美しい顔をして非情な革命信奉者となる教え子の裏切り。
文革の不可解、などなど。
中国特有の派手な色使いとともにねっとりとした物語が展開されていきます。

日本軍がただの悪逆非道の侵略者としてではなく、むしろ京劇の伝統を理解するジェントルマンとして描かれているのが印象的。
何か興行的な配慮があったのでしょうか……

私はどうしても、報われない愛に生きるしかない蝶衣の切なさに寄り添ってしまうため、小樓を挟んで対立する菊仙に対して、女性の強かないやらしさというものばかりを感じてしまうのだけれど、一人の女が愛する男と普通の家庭を築いて普通の幸せを手に入れたいと願う気持ちは分からなくはない。
阿片の後遺症に苦しむ蝶衣に対して見せる菊仙の母性愛は美しい。
二人の男女が取り合うほどの男かと首を傾げてしまう小樓の平凡さが、ますます虚しさを際立てる。

虞姫を演じるレスリー・チャンの儚げでたおやかで、それでいて熱情を秘めた妖しいほどの美しさは筆舌に尽くしがたい。
幾人もの男を虜にしながらも、愛する男は舞台を下りれば妻のもとへ去ってしまう。
文革によって失われる京劇の伝統。
哀しみを分かち合おうと小樓を訪ねるが、夫婦で慰め合う二人の姿に、蝶衣は雨の中一人帰ってゆく。

3時間という大長編ですが、飽きることなく一気に観てしまいます。
10年後、主演のレスリー・チャンが投身自殺を遂げてしまうことを思うと、また胸に迫るものがあり、両性愛者を公言していた彼の心もまた、何かに引き裂かれていたのかと思わずにはいられません。


力は山を抜き気は世を蓋う

時に利あらず騅ゆかず

騅のゆかざるをいかにすべき

虞や虞や汝をいかにせん



比較対象 [つぶやき]

最近、いやなことがあると、竹光で切腹するよりはマシだよなぁ、と思うようになりました。


映画連休 [映画]

連休で立て続けに映画のDVDを観ました。
以下、簡単にご紹介。
思いっきりネタバレしますのでお気をつけください。


「裏切りのサーカス」


ジョン・ル・カレの小説「Tinker Tailor Soldier Spy」の映画化。
私は原題をそのままカタカナ読みにした邦題があまり好きではないけれど、このタイトルに関しては、マザーグースを元にした韻を踏んだ原題が断然カッコよく、そのまま「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」にした方がよかったんでないかと思うが如何。

英国秘密諜報部、通称サーカスの幹部にソ連の二重スパイが潜んでいる。
コードネームはティンカー(鋳掛け屋)、テイラー(仕立屋)、ソルジャー(兵隊)、プアマン(貧乏人)。
裏切り者は誰だ。
という、渋くカッコイイ映画。
イギリス人で固めた俳優陣が豪華で、セットや衣装も東西冷戦の時代を表現しつつスタイリッシュ。
カメラワーク、音楽の使い方も素晴らしい。
登場人物が多く物語構成も複雑なため、序盤は置いていかれ気味ですが、そのまま見続けていると人間関係やストーリーの構図がわかってきます。
一度最後まで観た後、きっともう一度最初から観たくなるはず。
007シリーズのような派手さはなくても、おっさんたちの騙し騙されの世界にはまた違った緊張感がある。
出演者の一人が「アメリカ人にはこの映画は難しいかもね」というようなコメントをしたというのが笑える。


「夏至」


青いパパイヤの香り」が大好きで、同じ監督、同じ主演女優ということで観てみました。
東南アジア特有の熱気と湿気の官能美にうっとりします。
壁が少なく開放的な建物、青々とした庭の植物たち。
部屋の中に持ち込まれた睡蓮の水盆、ベッドというよりは牀と呼びたいような寝台、キッチュなインテリアや小物に囲まれた解放感ある部屋。
窓から吹き込む風がベトナム人女性の美しい黒髪を揺らす。

超イケメンな彼氏がいるけれど恋人同士のような雰囲気の兄といる時の方が生き生きとして見える三女、自称(?)小説家の夫とラブラブの次女、夫との間が冷え切っていて他の男と密会を重ねる長女。
ストーリーはあってないようなもの、と言ってしまうと失礼かもしれないけど、見終った後で、だからなんだったんだ、と言いたくなる。しかしそれはどうでもいいのである。
雰囲気を味わう系の映画です。
私はやっぱり「青いパパイヤの香り」の方が好きだね。


「切腹」


新聞か何かで絶賛されていたので観てみました。
たしかにすげぇ映画でした。

1962年の白黒時代映画。
喰いつめ浪人が名門伊井家の門前を訪ね、いっそ腹を切りたいから玄関先を貸してくれと頼む。
実はこれ、近頃横行している強請りたかりの類い。
玄関先で切腹なんぞされては迷惑だから、大抵はなにがしかの金品を与えて追っ払う。
伊井家の家老は、その浪人に対して、しばらく前に同じ口上でやってきた若い浪人の顛末を語って聞かせる。
真実が明らかになるにつれて各人物の見方がガラリと変わっていきます。
最初から最後まで緊張感みなぎる傑作です。

そりゃもう間違いなく傑作なんだけれども……
タイトルからそうなのだから仕方ないのだけれども……
切腹シーンがグロくて見てらんねぇんだよぉーー。
序盤に竹光での切腹を強要されるシーンがあって、しかもなかなか介錯してくれなくて悶え苦しむ、というトラウマになりそうなシーンで、思い出したくもないのに思い出してしまって困っています。
ずっと軽い吐き気を感じながら最後まで観ましたよ。
拷問と切腹のある映画はできれば避けたいものよのぅ。

主演の仲代達矢、伊井家家老役の三國連太郎、敵役の丹波哲郎、紅一点の岩下志麻などなど。
名だたる俳優陣の若かりし日の名演が実に素晴らしい。
グロに免疫のある方はぜひ観てください。
私は2回はいいです。


「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」


映画としては大したことないけどジョン・ローンがステキらしいので観てみた。
チャイナタウンの若きドンとはぐれ警部の対決というよくある感じの話。

たしかに野心家の若きドンを演じるジョン・ローンがめちゃくちゃカッコイイ!
カッコイイというか、美しい。
女性的というわけではないのだけれど、整った顔立ちに気品のある佇まい、どことなく漂う孤独の空気。
ラストエンペラーもそうだけど、滅びの美学がよく似合う。
時折見せる笑顔が思いがけず爽やかで女性の心を鷲掴みです。

一方の主人公がまったく好きになれない。
ベトナム帰りで暑苦しい正義感に燃えた新任警部がチャイナタウンの裏組織の壊滅を目指して戦うのだけれど、自己中心的で周りの話を聞かず、自分の正義を押し付ける主人公にまったく肩入れすることができなかった。
妻との関係はうまくいっていなくて、妻と向き合おうとせずに若い女に乗り換える。
この乗り換えた先の女がまた自分の仕事は市民の正義だと思っているタイプのTVリポーターで、これまたいけ好かない。
あげく、妻はとばっちりでマフィアに殺されてしまって気の毒でならない。
主人公と若い女のロマンスは勝手にやってなさいという感じで、途中からはジョン・ローンが出てくるシーン以外は早送りして観た。
ストーリーは単純なので早送りしても問題はない。
映画としては駄作だけれども、ジョン・ローンのためだけに観る価値はある。


「エル・スール」


「青いパパイヤの香り」を評価している人が絶賛していたので観てみた。
が、私には正直よくわからなかった。
主人公の女の子の特に幼い頃がすごく可愛いし、夜の街の様子などとても雰囲気があっていいのだけれど、見終った後に「……で?」と思ってしまった。
おそらく私の感受性に問題があるのであろう。
人によっては何十回も観ていたり、涙を流したりするらしい。
好みの問題ですかねぇ。



たまには映画も楽しいけれど、私はやっぱり活字メディアが性に合っていると思いました。


二人藤娘/日本振袖始 [歌舞伎]

シネマ歌舞伎の「二人藤娘/日本振袖始」を観てきました。

二人藤娘は玉サマと七之助。
華やかですなぁ。
最後、花道を引っ込むところなんか、ため息が出るような美しさ。
そして幕が下りた後に暗い通路を楽屋へ向かう二人の後ろ姿がまた良かった。
こういうのが見られるのは舞台ではなくシネマ歌舞伎ならではですね。
舞台の幕が上がる前に長唄さん(?)たちにご挨拶をするのも知らなかったなぁ。
美しい所作です。

「日本振袖始」は素戔嗚尊の八岐大蛇退治を題材にした舞踊劇。
玉サマ演じる八岐大蛇は岩長姫が鬼になったという設定で、お姫様の姿で現れるのですが、持っている扇子や帯は鬼の役が身につけるもの。表情もどことなく険しい。姫の中に蛇が見え隠れしています。
ヒロイン稲田姫の米吉くんの可愛らしいこと!!
ヒーロー素戔嗚尊の勘九郎の晴れ晴れと凛々しいこと!!
スサノオって本来は父や姉に疎まれてひねくれたキャラのはずなんだけど、勘九郎の素戔嗚尊はまっすぐ育ちましたー!といった感じの貴公子然とした若武者。見ていて気持ちがイイです。

後半、八岐大蛇になってからの玉サマの顔が凄まじい。さすが。藤娘と同じ人とは思えん。
同じ装束の7人を使っての演出が面白い。
8つの頭や、長い蛇体を表現しています。

2100円という料金は一般の映画と比べると高いかもしれないけど、歌舞伎座へ行って舞台を観ることを考えると、お手軽でいいですね。
生の舞台でしか味わえない面白さもあるけどね。




ただいまの三国志 [本]

ただいま、吉川三国志は劉備がしれっと蜀へ乗り込んでいったところです。
横光は周瑜が死んで、劉備一味が荊州南部を奪い取るところ。

いやー、吉川周瑜いいね!
今まで周瑜って全然興味なかったけど、今この時点で「三国志で誰が好き?」って聞かれたら周瑜って答えるかもしれない。
「どこが好き?」
「すぐ興奮して血を吐くところ[黒ハート]

完全に孔明にコケにされてますね。
改めて読むと、孔明ってホント性格悪いね!
周瑜のことバカにしすぎだよね。

呉の立場からすると、劉備一味ホントひどい。
赤壁で実際に戦ったのは呉の皆さんなのに、しかも曹操と戦う羽目になったのって劉備のせいなのに、戦利品としての荊州を孔明に乗っ取られ、頼みの綱の大都督周瑜は「おのれ、孔明~~がはっ」って死んじゃうし。
気の毒に……

蒼天航路は荊州に攻め込んできた曹操の大軍から劉備と民衆たちが逃げてるところ。
蒼天劉備は比較的うざくないと思っていたけれど、やっぱりうざいね、この人。

「時の地平線」も同じ辺りで、開戦を説くために孔明が呉に乗り込んでいったところ。
この孔明、正装するとどう見ても女でなぁ……服装も髪型も。
そんでもって曹操が鋭い顔つきのごつい武人で、この二人が戦場で邂逅したりするもんだから、どうしても私にはBASARAの朱里と更紗に見えてしまってなぁ。。。
普段の悩める青年孔明と鮮やかに呉を説き伏せる説客孔明が全然融合してなくて違和感。
ちなみにこちらの周瑜は黒髪長髪の美形でサナトリウム的に血を吐く。見た目には江森孔明、というか小林智美画伯の孔明にそっくり。

近頃スピードが落ちてきたらせん三国志です。



最近買った本 [本]

普段雑誌は買いませんが、選手名鑑が欲しかったので購入。

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○○名鑑の類いが大好きです。
舐めまわすように読み込みます。

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山本夏彦に洗脳されているので、お気に入りの角川ビギナーズ・クラシックスシリーズから4冊購入。
いずれも物語ではないので順を追って精読する必要はなく、ぱらぱらと気になる部分を拾い読みしています。



孔明人形 [日記]

ハリケーンズ戦の後、渋谷へ移動して暁斎展を観たのですが、その前にヒカリエの「川本喜八郎人形ギャラリー」へ立ち寄りました。

川本先生の人形の大部分は飯田市の川本喜八郎人形美術館に収蔵されているのですが、一部は渋谷区が収蔵しています。
その中で30体~40体を選んでテーマに応じて展示しているのがこのギャラリー。
近くに用事があったら是非立ち寄りたいと思っていました。

こじんまりとした展示スペースですが、タダでふらっと入れるのがいい。
さすが渋谷区。余裕があるなぁ、といった感じ。
12月に展示の入れ替えがあって、今は三国志の人形だと千里行をテーマに、関羽、張飛、夏候惇、関平が展示されています。あとは十常侍の一部と何皇后、皇子二人、黄巾党三兄弟も。

平家物語の方は何といっても知盛がかっこいい。
ボンクラだらけの平家の御曹司の中で、珍しく骨のある知将。
歌舞伎でも碇(いかり)知盛として有名ですね。
「波の下にも都のさぶらふぞ」と慰める二位の尼に抱かれて安徳帝が入水され、平家一門次々と討たれ、あるいは海に沈むのを見届けると、「見るべきほどのことは見つ」と潔く海に身を投げる。
その際、浮かび上がってこないように鎧を二領着たとも、碇を体につないでいたとも。
あっぱれ平家の貴公子。


一通り見て帰ろうとしたときにですね、入り口に置かれたチラシが目に入りまして。
なんかワークショップをやるらしくて。
人形の構造やからくりについての説明があって、実際に人形にも触れられるらしい。
そんでもって。
なんと、孔明と写真が撮れるというではないですか。

これと!
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そ、それは……撮りたいかも。
別に孔明ファンじゃないけど。
三国志好きにとって孔明というのは、好き嫌いは別にしても特別な存在であることは変わらないと思う。
しかも、この川本孔明人形からあの江森三国志や白井三国志が生まれたのかと思うと特別感は増すというもの。

行ってあげてもよくってよ、と日付を見ると、なんと翌日ではないですか……。
ただでさえあまり近づきたくない渋谷に二日連続で行くなんてバカだ。
新幹線や飛行機を使うわけではないけれど、数百円ではない交通費を払って孔明のためだけに行くのはバカだ。
そうだそうだ、そんなバカなことをしている余裕はないのだ。
私は明日、しっとりしてしまった布団を干さねばならぬ。

でも孔明と一緒に写真撮れるんだよ。
普段はガラス越しにしか見られなくて撮影禁止の孔明だよ。
20年くらい前に川本喜八郎人形展に行って、そよ風に衣装と白羽扇をなびかせる姿を見て、どっひゃー、すかしてやがんな、と思った記憶が蘇ったけれど、写真は撮れなかったもの。

いやでもバカだろ。
それだけのために二日連続で渋谷に行くのはバカだろ。
別にそこまで孔明好きじゃないし。
いやでもあの孔明は……(エンドレス)

で、思い切って行っちゃいました。
われながらバカだなーと思いつつ。

でもね、行ってよかったよ。
2ショットはもちろん、何枚も写真を撮りまくったよ。
「孔明がお好きなんですか」と係の方に聞かれて「いえ、そういうわけではないです」ときっぱり否定したけれどもその行為はどう見ても孔明さま大好きなオタクであった。

人形劇の撮影に使われた方の人形は飯田市の美術館に収蔵されていて、渋谷区にあるのは別の1体だけれども、まぎれもなく川本先生の孔明人形であり、正直私には違いがわからん。

黒い背景に同化している黒孔明。。。
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ぎゃ、こっち見てる!
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1000年に一度の天才軍師との2ショットに緊張ぎみです。
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撮影の後は川本喜八郎のアトリエで人形を作っていたというお二方から色々とお話をうかがいました。
見本の人形にも触らせていただいたのですが、手足は意外にもポリウレタン製で柔らかく自由に形を変えられて、撮影の時には実際にモノを握らせていたそうです。
頭のからくりは文楽にそっくりでした。
顔は張り子で、塗料などを塗り重ねて汚れに強くできているそうです。

川本先生作のこんなお人形もありました。
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かわいい。。。

展示替えがあったらまた行こうと思います。