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京都・奈良の旅2017 その3 [旅の記録]

さあ、まだまだ行きますよ。
お次は東大寺。
今回は大仏殿と戒壇堂はスルーして、バスに乗って山の上の二月堂、三月堂方面へ。

バスを降りるとすぐにあるのが手向山八幡宮です。
こじんまりとしていますが、とても気持ちのいい境内です。

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楼門が美しい。

こちらの神社の神紋は「向かい鳩」です。
なんと、こんなに可愛い!
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紙製の絵馬は200円とお手頃だったので、思わず奉納。

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灯籠にも鳩、鳩、ハート。


はい、どんどんいきますよ。
二月堂はお水取りで有名ですね。
お堂の中には入れませんが、舞台から奈良の街を一望できます。

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この芝生のところにお水取りの参拝客がひしめき合うのだよね。

続いて法華堂(三月堂)へ。
参拝客が少なくて静かに仏様と向き合えるお堂です。
すっかり忘れていましたが、10年前に訪れたことを、お堂の中の空気で思い出しました。
ちょっと薄暗くて、静かで、大きな仏様がずうんと立ち並ぶ。
天平時代の古い仏様です。
畳敷きの腰掛もあって、ゆったりとした気持ちでぼんやりと仏様を眺めることができます。
その前に合掌礼拝をお忘れなく。

このお堂自体も国宝に指定されています。
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屋根が少し変わった形になっているのがお分かりになるでしょうか。
左側の三角部分が古い天平時代のもので、鎌倉時代に右の建物と屋根をつなげて一体化したそうです。


だいぶあちこち回りましたが、まだまだ時間があります。
再びバスに乗って春日大社へ。
ここはやはり丹塗りの朱色が外国人受けするのか、多くの観光客が訪れています。

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灯籠の間から顔をのぞかせる小鹿が愛らしい。

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丹塗りの柱と灯籠の波。Oh, ジャパン!

御蓋山の山頂、浮雲峰は神が降り立ったと伝えられる霊峰。そこから本殿、平城宮跡大極殿に続く尾根線上に遥拝所が設けられています。
おおー、パワースポットライン。
浴びとけ浴びとけ。

参拝ルートの中には「藤浪之屋」という建物があって、建物自体も重要文化財なのですが、この中を真っ暗にして火(電気ですが)を灯した燈籠が暗闇に浮かぶ、幽玄の美を感じられるスポットとなっております。
壁は鏡張りなので無限の燈籠の灯が揺らめく。オー、ビューティホー!
萬燈籠という神事を感じていただこうという趣向らしいですが、なかなか観光客の心をつかむのが上手いです、春日大社さん。

せっかくなので国宝殿も観ていきましょうか。
こちらの目玉はなんといっても国宝の鎧4領そろい踏み。
中でも赤糸威大鎧(竹虎雀飾)と、同じく赤糸威大鎧(梅鶯飾)の美しさったらなかったね。
金物の飾りの精密なこと!
精密すぎてよくわからない!

他にも防具などが展示されていて、昔の武者はこんなもんを身につけて命のやりとりしてたんだから大したもんだよなぁ、こういう防具の紐を締めて送り出す奥さんの心中はどんなもんだったのか、しかしそれを顔に出さないのが武家の妻だったりするのか、いやそもそも女は防具とか触ってはいけなかったりするのか、などなど、その時代に思いを馳せてみました。

国宝殿の隣にはこじゃれたカフェが併設されていて、こじゃれたソフトクリームとかこじゃれたパンケーキとかが楽しめます。

私はこれ。
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商売が本当に上手です、春日大社さん。


本日の観光はここまで。
ホテルに帰って休みましょう。
夕食はからあげ定食。関西人はよく関東の料理は味が濃いと馬鹿にするが、このからあげは私が普段食べているからあげよりも断然しょっぱかったです。

明日は京都へ移動します。
また会おう、せんとくん!
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京都・奈良の旅2017 その2 [旅の記録]

【4月22日(土)】

本日は奈良公園周辺を観光しますよ。
天気も良くて混みそうだから早めに出発。
9時前には奈良公園に到着。

まず目に入るのはやっぱり鹿。

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あ、間違えた、これはしかまろくんだ。

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やる気のないお顔。


まずは興福寺へ。

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この五重塔は本当に美しい。惚れ惚れするようなお姿です。

知らないで行ったのですが、北円堂は春の特別開扉の初日!
もちろんお参りします!

ここは運慶作の弥勒さまをはじめ、かの有名な無著・世親像、四天王立像と国宝がズラリ。
すすすすばらしい。
これよ、私はこういうのが見たかったのよ~、と顔には出ないが大興奮。

ぐるりと回って近くから素晴らしいお姿を拝めますが、やはり真正面から拝んだ構図が最高です。
正面にご本尊の弥勒さま、両脇侍の菩薩、奥の左右に無著・世親。
それらの像が無言でこちらを見つめます。
四天王はちょうど隠れている。
完璧な構図が説得力のある美しさ。完成された世界を感じます。
うーん、すごい。
午前中だったので、東の扉から入る日の光を受ける無著像が美しかったなぁ。
四天王は右手で「よっ」という感じでトレイを持つような恰好の多聞天がいい。
しつこく何周もしてから外に出ました。

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ご参考までに、チケット裏の配置図をどうぞ。


続いては興福寺といえばこれ、阿修羅 -天平乾漆群像展-です。
こちらも春の特別公開中。
稼ぎ頭の阿修羅像をはじめとして国宝・重文がずらり勢ぞろい。壮観です。
それぞれ、一体だけでも人を呼べるようなお宝が惜しげもなく並べられているのはさすが奈良の名刹。
東京の博物館に連れてきたら人だかりができるに違いない、あの仁王像が奥の方にさりげなく配置されているんだもの。
なんて贅沢なんでしょう!
仁王像、八部衆、天燈鬼・龍燈鬼あたりは上野の博物館でも拝んだことがありますが、いいものは何度見てもいいものだし、こうしてお堂に並んでいるのもまた違った雰囲気でいいです。

引き続き東金堂へ。
こちらもまた国宝・重文の仏様が所狭しと並べられています。
だんだん有難味が薄れてくるのがおそろしい……。
私はやっぱり十二神将像が好きです。
あの有名な仏頭がよこちょの方に「とりあえず」な感じで置かれているのが印象的でした。
もともとこの東金堂のご本尊だったそうですが、色々あって現在は頭のみとなり、国宝館の改修工事の間はここに安置されるとのこと。

一体だけでも東京の特別展の目玉になるようなお宝が当たり前のように並ぶ。
興福寺おそるべし。


お次は奈良国立博物館へ。
ここで開催中の快慶展が今回の旅のきっかけです。
これに関しては「美術館/博物館」カテゴリーで別記事にしましょうかね。

快慶 日本人を魅了した仏のかたち


朝から歩き回ってだいぶ足も疲れてきたし、地下のレストランでカレーを食べて一休み。
展示室内が寒かったので外の方が温かそうだとあえてテラス席にしたら、松の花粉がすごかった。
ばふっと煙を吐くように花粉が飛ぶ。
拭いても拭いても黄色くなる。
店員さんの忠告を素直に聞いておけばよかったワイ。。。


快慶展のチケットで入れるということなので、なら仏像館も見ていきましょう。
こちらも国宝・重文がズラリ。
もはや感覚がマヒしてくる。

そうそう、室生寺で会えなかった十二神将の未さんと辰さんにここで会えました。
辰さんに駆け寄って「はぁ~、かっこいい……」とうっとり眺めている女性が印象的でした。
確かに凛々しいお姿です。
どうしたもんかと思案気な未さんも可愛かった。


先はまだまだ長いのでその3へ続く。




京都・奈良の旅2017 その1 [旅の記録]

2泊3日で京都・奈良へ行ってきました。

【4月21日(金)】

前日夜からウツの波が来ていて、空模様もなんだかどんよりしているし、隣の席の男性のいびきはうるさいし、イマイチ盛り上がらないまま11時過ぎに京都着。

電車を乗り継いで、まずは松尾大社へ。
酒造りの神様が祀られているそうです。

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酒樽がたくさん並んでいます。

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撫でると長寿に恵まれるということなので、とりあえずナデナデしておきました。

この神社には相生の松(の根本だけ残ったもの)があって、良縁祈願などの絵馬がたくさんかかっていて、見るともなしにそれらを眺めていたら、思いがけず隣町の見知らぬ人の絵馬を発見してしまった。
これも何かのご縁。願い事かなうといいですね、と祈っておきました。

時間が迫っていたので慌ただしく松尾大社を後にしてバス停へ向かいます。
バスを待っていたら外国人観光客からエクスキューズミーと声を掛けられた。
どうやら目的地は同じらしい。このバス停ですよ、と答えて、つたない英語でしばしおしゃべり。
フランスから来た若いカップルで、京都に2日滞在して、明日は東京へ行くということでした。
男性の方は英語がかなり達者なようで、達者すぎて私にはようわからんかった。

さて、バスに乗り込んで、次の目的地は西芳寺、通称苔寺と呼ばれる、苔むしたお庭が有名なお寺です。
このお庭を鑑賞するためには数々の試練を乗り越える必要があります。
まず第一の関門が、参拝したい日の1週間前までに往復はがきで申し込みをしないといけないこと。
私のように天気予報を睨みながらギリギリに出発を決める人間にはなかなかの関門です。
第二の関門は、お庭を鑑賞する前に般若心経の写経と読経を行わなければならないこと。
これは私にとっては願ってもないことです。
第三の関門は、3000円という参拝料の高さ。
興味本位の観光客お断りという匂いがプンプンしてきます。
そしておまけに電話の応対が冷たい。
すでに予約枠が埋まっているのか、今現在なら空いているのかだけでも教えて欲しいと問い合わせたところ、葉書を送れの一点張り。
しかし参拝時間を教えてもらえたのはとても助かった。

これらの試練を乗り越えられる者のみに送られる、参拝案内の返信はがきがこちら。

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時間にならないと入れてくれないのかと思ってギリギリに行ったのですが、すでにたくさんの方が席について写経を始めていました。
席はけっこうたくさんあって、100人以上入れるんじゃないかと思う。
椅子席は一部で、大部分は床に経机です。正座に慣れない人にはつらかろう。
席についたら各自写経開始。薄く印刷された文字の上をなぞり書きします。
途中でお坊さんと一緒に般若心経を3回唱えて、再び写経に戻る。

はじめの頃こそ一文字一文字心を込めて丁寧に書いていたものの、般若心経276文字、そう簡単に終わるもんではない。
このペースでは日が暮れる、とだんだん雑になっていきます。
書いても書いても終わらぬ般若心経。
途中で、「色々とご都合もおありでしょうから、無理な方は最後まで書き上げなくても結構です」という案内があったものの、途中で席を立つ人はほとんどいない。
こうなったら私も意地で書き終えたるワイと決心し、書きゃいいんだろ書きゃ、という荒々しい気持ちでお経と向き合う。
書きながら、前のカップルは女性の方がかなり年配に見えるが恋人同士なんだろうか、それとも仲の良い母と息子なのだろうか、なんか男性の方が飽きてストレッチ始まっちゃって目障りなんですけどこの席失敗したな、あのフランス人のカップル漢字なんてわけわからないだろうに頑張ってるな、……といったような雑念が次々と浮かんできて、この雑念と向き合った果てに悟りがあるのだ、と思ったりして、最後の方はかなりやっつけ仕事で書き上げた。
最後に願い事と住所、氏名を書いて、ご本尊にお供えして終了。

お勤めを終えてお庭の鑑賞へ参ります。

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名物の苔はまだちょっと乾燥気味。。。
やはり一番美しいのは梅雨の時期ですかね。

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しかし見事な庭であることに変わりはない。

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苔むした大木。かっこいい。


お庭の鑑賞を終えて帰ろうとしたところで、おじちゃんに写真撮影を頼まれた。
あなたも撮ってあげると言われて、別に自分は映らんでもいいのだけれど、せっかくの申し出を断るのも失礼かと、カメラを渡して撮ってもらった。
後で見たら実年齢より10才老けた女がそこにいた。
オシャレって大事だなと思った。


続いてはすぐ近くの鈴虫寺へ参ります。
苔寺とは対照的な、来るもの拒まぬ商売上手なお寺さんです。
参拝料500円を払うと、お茶とお菓子をいただきながらお坊さんのお説法……というか漫談を聞くことができます。
間の取り方とかもはや芸人の域です。見事によく喋ります。30分くらい喋り続けます。すごい。
最後にお守りを買って帰ります。ほとんどの人はきっとこれが目的。

20年前に来た時はひとつのお守りで家族やお友達の分もお願いできると言っていた。
ただし、一人につき願い事はひとつだけ。
10年前に来た時はひとつのお守りで一人分だけ、家族やお友達の分は別のお守りを買ってね、に変わっていた。
そして今回、参拝料に含まれていた(と記憶する)お守り代は別途300円に変わっていた。

見事である、鈴虫寺。
でもなんだかんだ言ってまた行っちゃうワタクシ。


最後はこれまた近くにある竹の寺地蔵院へ。
一休さん縁のこじんまりとした静かなお寺です。一言で言うと地味です。

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苔の状態が苔寺より良いように見えるのは気のせいでしょうか。

改修工事中ということもあってか、はっきり言って見るほどのものは特にありません。
細川の殿様が建立したお寺ということで、子孫の元首相の筆による襖絵が特別公開されていますが、特にファンでもなんでもない人が見たところでどうということもありませんでした。

本日の観光はこれまで。
宿泊先の奈良へ移動して、夕食にとんこつラーメンを食べました。イマイチでした。

2日目へ続く。




ドラマ「この世にたやすい仕事はない」 [つぶやき]

津村記久子の「この世にたやすい仕事はない」がNHKでドラマ化されるってんで、どんなもんかと見てみました。
一言で言うと、津村記久子っていうか、TVドラマでした。

映画にしろドラマにしろ、原作を忠実に再現する必要はないから、コレはコレということで構やしないんだけど、私は津村記久子が好きなんであってTVドラマが好きなわけではないので、たぶんもう見ないだろうなぁと思う。

原作では36才のおそらく地味でたぶん眼鏡をかけている独身女性(男の影が一切ない)が主人公だったが、ドラマでは28才のカワイコチャン(男と同棲中)が主人公。
津村臭、限りなくゼロ。

お仕事の内容は原作の要素を活かしつつ、かなり脚色しています。
原作は原作、ドラマはドラマ。別物と思った方がいいでしょう。

以下、余談。

録画したこのドラマの1、2話を見た頃に、ちょうど木嶋佳苗の死刑確定がニュースになっていた。
週刊誌の見出し広告で、この人が獄中で2回も結婚しているということを知り、なにそれ、どういうこと!? とネットで検索してみたら、声がものすごく可愛いとか、立ち居振る舞いが優雅で上品とか、すごく優しいとか、料理がめちゃくちゃ上手いとか、言葉の選び方が巧妙とか、色々出てはきたものの、実物を見たことはないし、なんとなくイメージわかないなぁ、と思っていた。

そんな時である。
ドラマの1、2話に登場するミステリアスな先輩、江里口さんを演じるアジアン馬場園がものすごくイメージに重なった。
主人公を演じる真野恵里菜の方が断然スタイルもいいし可愛いんだけど、私が男だったら馬場園を選ぶね。
役柄というのもあるだろうけれど、「私デブだし」みたいな卑屈さをまったく感じさせず、むしろメイクもファッションもピンクでガーリーで最大限に女を楽しんでいる。
なんか受け入れてくれそうな感じ。

たぶん、木嶋佳苗もこういう雰囲気の女性なんでしょうねぇ。





椿姫 [オペラ]

秩父宮でサンウルブズの今季初勝利に酔いしれた後、東銀座へ移動してMETライブビューイングで「椿姫」を観ました。

大変有名な作品でおそらく人気も高いと思われますが、私には正直退屈だった。
不治の病に侵された美女が真実の愛がどうだとか愛の犠牲がどうだとか朗々と歌い上げて結局死んじゃう話。
……とまとめると身も蓋もないけれど、ホントに8割方は愛がどうだこうだ言ってるだけなんだもの。

衣裳も舞台装置もシンプルかつモダーンな演出で、それによって人物像がくっきりと浮かび上がるということらしいのだが、オペラ初心者の私にはただの地味な舞台であった。
見慣れた方には斬新で良かったのかもしれん。

面白かったのはヴィオレッタとアルフレードが別れた後のパーティの場面。
集まった客はみんな大きな仮面をつけて騒いでいるんだけど、その仮面が青々とした髭剃り跡のある椿姫の顔。
刺青の入ったマッチョな男がこの仮面をつけて、ヴィオレッタと同じ赤いドレスを着て、しなを作って踊る。
ちょっと目が離せなかったよ。

歌手の力量の良し悪しは私にはわからないのだけれど、ビジュアルに無理がなかったのは良かった。
特にアルフレード役はいかにも世間知らずで誠実なボンボンという感じだったし、その父も押し出しのいい紳士でかっこよかった。

オペラ歌手にとって第一は声だろうけれど、容姿ってのはどのくらいまで求められるものなんでしょうねぇ?





サンウルブズ×ブルズ [ラグビー]

小雨の降る中、行ってよかった秩父宮。
サンウルブズ今季初勝利です!

アウェイでのブルズ戦は結果的に点差は開いたもののいい勝負をしていたし、遠征とお休みを挟んで久々の秩父宮、勝てんじゃねーの!? と思ってましたよ。信じてたよ。
(と、後になって誰もが言う)


秩父宮の入り口ではサントリーがヨーグリーナ天然水のペットボトルを無料配布していました。
トップリーグで昨シーズン優勝して気を良くしているのでしょうか。
飲み口は悪くないけど、舌に残る甘さがちょっとイヤね。
もらっておいてなんだけど、買うことはねーな。

ファンクラブのくじ引きは今回も残念賞のステッカーでした。
いつかハイタッチ券を当てたい。

ひとまず場内へ入って落ち着いたところで、まずはもつ煮を食う。
コンニャクとモツとネギのみで構成された男仕様のもつ煮です。
大根だの人参だのゴボウだの、そんなしゃらくせえものは入りません。
もちろん七味はたっぷりかけましょう。

腹ごしらえをしたところで、外へ出てフラフラと物色。

カンタベリーのポスターがかっけぇ。
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狼の毛皮モチーフのシュシュはちょっと欲しいと思ったんだけど1800円は高いと思うの。
そしてこれからの季節には暑苦しいと思うの。
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さて、キックオフの時間も近づいてきたので席へ戻りましょうか。

私のいるサイドではブルズのみなさんが練習をしています。

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スローインの練習をしているんですが、棒のてっぺんにプレートが付いていて、ご丁寧に両手が描いてあるの、わかりますかね?
ここをターゲットにして投げる練習の道具のようです。
初めて見た。
棒を持つスタッフにもスキルが要求されそう。

ところでさっきからスローインの練習をしている人、金髪のフッカーといえば、猪首のストラウスさんではないですかね!?
よし、近くで確認すべえ。

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ちょーストラウス!!

投げます。
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円陣を組むブルズの皆さん。
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練習をするサンウルブズの皆さん。
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キックオフです。
雨のせいか、空席が目立ちますね。
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スクラムは安心の安定感です。
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残念ながらこのゴール前のチャンスはものにできなかったのだけれど。

これまでの5連敗は鮮やかな技ありトライをいくつも見せてくれたものの勝てない、という試合でしたが、今回は派手さはないものの根気よく勝った試合でした。
試合内容の詳細は各種メディアでひとつよろしく。

試合後の皆さん。
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試合後のインタビューで、ブルズキャプテンのストラウスが終始サンウルブズの健闘を讃え、お客さんもトウキョウもありがとう、とコメントしていたのが印象的でした。
ニュージーランドから続いた遠征で連敗の中、相手チームに敬意を払うこの姿勢はカッコいいです。

一方、インタビューでブルズの健闘を讃えるサンウルブズの選手はなく、観客席もブルズが逆転するかもしれない重要なプレイスキックの場面で集中を邪魔するような声が上がっていたのは残念なことです。しかも結果的に外れてしまったから、秩父宮のお客さんがそれで味を占めなければいいのだけれど……。
敵味方関係なく、プレイスキックの際は静かにするのがラグビーのマナーだそうですよ。
ま、国によっては容赦なくブーイングで邪魔するところもあるんだけどね。
そんでもって超一流のキッカーはそんな騒ぎなんかものともせずバシバシ決めていくんだけどね。
でもまあ、お行儀よく観戦するのが日本らしいんじゃないでしょうかね。

サンウルブズはこの後、ニュージーランド強豪とのアウェイゲームが続き、遠征最後は因縁のジャガーズとの対戦も控えます。
波に乗って頑張ってきて下さ〜い!




読書はしないといけないの? [本]

現在、あまり本腰を入れて本を読んでいないので、記事を書くほどのこともないのですが、なんでもいいからたまにはアウトプットしないとインプットの効率が悪くなる気がするのでダラダラと書いてみようと思います。

現在ぐるぐると回しているのは以下の6冊。

「老子」 (講談社学術文庫)
「菜根譚」(角川ビギナーズクラシックス)
「孫子・三十六計」(同上)
「論語」(同上)
「万葉集」(同上)
「私の岩波物語」山本夏彦

この他にらせん三国志も継続中。

読まずに積んであるのが以下の3冊。

「木曜日だった男」チェスタトン
「マイナス・ゼロ」広瀬正
「それでも、日本人は「戦争」を選んだ 」加藤陽子

それから、もうやめようと思っているのにやっぱり読んでしまう佐藤優を2冊ほど読んだ。

「人生の極意」 
↑人生相談が大好物なので読まずにいられない。自分も頑張ろうと思える。

「自分を動かす名言」
↑名言というものは個別で見るとなるほど名言だけれど、集めると矛盾していたりするものだ。


今日の朝日新聞の投書欄に「読書はしないといけないの?」という大学生の投書と、それに対する反響のお手紙が特集されていて興味深かった。
きっかけとなった投書をしたのは教育学部の大学生で、大学に入って本を読むようになったけれど、読まなくても問題ないのではないか、それよりもアルバイトや大学の勉強の方が大事ではないか、と感じるそうだ。
これに同意する中学生の投書によると、読書は効率が悪く、役に立つのか分からないので魅力を感じないという。

なるほどなぁ、と新鮮な気持ちでこれらの意見を読んだ。

若人たちの読書に対する反発というのは、「読書=善」という押しつけに対する反発があるような気がする。
本を読むことはいいことだ、本を読まないことは問題だ、という言説が流布しているがために、読書に対して「必要」「効率」「役立つ」という言葉が出てくるのだと思う。

私自身は平均的な日本人よりは本を読む方だと思うけれど、別にそれが特別良いことだとは思っていなくて、むしろ本を読むことくらいしかすることのない気の毒な人だと思っている。
年間に数百冊、数千冊読むようなレベルになればそれも生きていく上での武器になるかもしれないけれど、私程度の読書量では毒にも薬にもならぬただの暇つぶしでしかない。

だから、若人たちの「なぜ本を読まなければいけないのか」という問いに私が答えるならば、「別に読まなくてもいい」となる。
読書が必要な人はいずれおのずと本を読むようになるし、一生必要のない人は一生読まない。
本を読むことでなんとか自分を繋ぎ止めて生きながらえているような私からすると、読書の必要のない人は羨ましいほど幸せな人だと言える。





さらば、我が愛 覇王別姫 [映画]



20数年振りに観ました。
やっぱりすごい映画でした。
初めて観た当時はこの映画の描く世界の濃厚さにノックアウトされましたが、かなりいい歳になった今見ると、レスリー・チャンの切ないほどの美しさにノックアウトされます。

京劇の演目、覇王別姫を演じる人気役者の二人は、幼い頃からほとんど虐待のような厳しい修行に耐えて今の地位を築いた。
舞台を下りても覇王と虞姫のようにいつも二人でいたいと願う蝶衣(美しい名前だ)。
舞台と私生活は別だと考える小樓。
小樓の妻となる元遊女の菊仙(こちらも美しい名前)。
三人の愛憎劇を中心に、激動の中国近代史が描かれます。

少年時代の蝶衣を演じる子役がこれまたよくぞ見つけてきたと感嘆するほどの美しさで、老宦官のグロテスクな淫猥さとの対比が強烈。
京劇のパトロンである袁先生のねちこい視線。
美しい顔をして非情な革命信奉者となる教え子の裏切り。
文革の不可解、などなど。
中国特有の派手な色使いとともにねっとりとした物語が展開されていきます。

日本軍がただの悪逆非道の侵略者としてではなく、むしろ京劇の伝統を理解するジェントルマンとして描かれているのが印象的。
何か興行的な配慮があったのでしょうか……

私はどうしても、報われない愛に生きるしかない蝶衣の切なさに寄り添ってしまうため、小樓を挟んで対立する菊仙に対して、女性の強かないやらしさというものばかりを感じてしまうのだけれど、一人の女が愛する男と普通の家庭を築いて普通の幸せを手に入れたいと願う気持ちは分からなくはない。
阿片の後遺症に苦しむ蝶衣に対して見せる菊仙の母性愛は美しい。
二人の男女が取り合うほどの男かと首を傾げてしまう小樓の平凡さが、ますます虚しさを際立てる。

虞姫を演じるレスリー・チャンの儚げでたおやかで、それでいて熱情を秘めた妖しいほどの美しさは筆舌に尽くしがたい。
幾人もの男を虜にしながらも、愛する男は舞台を下りれば妻のもとへ去ってしまう。
文革によって失われる京劇の伝統。
哀しみを分かち合おうと小樓を訪ねるが、夫婦で慰め合う二人の姿に、蝶衣は雨の中一人帰ってゆく。

3時間という大長編ですが、飽きることなく一気に観てしまいます。
10年後、主演のレスリー・チャンが投身自殺を遂げてしまうことを思うと、また胸に迫るものがあり、両性愛者を公言していた彼の心もまた、何かに引き裂かれていたのかと思わずにはいられません。


力は山を抜き気は世を蓋う

時に利あらず騅ゆかず

騅のゆかざるをいかにすべき

虞や虞や汝をいかにせん





比較対象 [つぶやき]

最近、いやなことがあると、竹光で切腹するよりはマシだよなぁ、と思うようになりました。




映画連休 [映画]

連休で立て続けに映画のDVDを観ました。
以下、簡単にご紹介。
思いっきりネタバレしますのでお気をつけください。


「裏切りのサーカス」


ジョン・ル・カレの小説「Tinker Tailor Soldier Spy」の映画化。
私は原題をそのままカタカナ読みにした邦題があまり好きではないけれど、このタイトルに関しては、マザーグースを元にした韻を踏んだ原題が断然カッコよく、そのまま「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」にした方がよかったんでないかと思うが如何。

英国秘密諜報部、通称サーカスの幹部にソ連の二重スパイが潜んでいる。
コードネームはティンカー(鋳掛け屋)、テイラー(仕立屋)、ソルジャー(兵隊)、プアマン(貧乏人)。
裏切り者は誰だ。
という、渋くカッコイイ映画。
イギリス人で固めた俳優陣が豪華で、セットや衣装も東西冷戦の時代を表現しつつスタイリッシュ。
カメラワーク、音楽の使い方も素晴らしい。
登場人物が多く物語構成も複雑なため、序盤は置いていかれ気味ですが、そのまま見続けていると人間関係やストーリーの構図がわかってきます。
一度最後まで観た後、きっともう一度最初から観たくなるはず。
007シリーズのような派手さはなくても、おっさんたちの騙し騙されの世界にはまた違った緊張感がある。
出演者の一人が「アメリカ人にはこの映画は難しいかもね」というようなコメントをしたというのが笑える。


「夏至」


青いパパイヤの香り」が大好きで、同じ監督、同じ主演女優ということで観てみました。
東南アジア特有の熱気と湿気の官能美にうっとりします。
壁が少なく開放的な建物、青々とした庭の植物たち。
部屋の中に持ち込まれた睡蓮の水盆、ベッドというよりは牀と呼びたいような寝台、キッチュなインテリアや小物に囲まれた解放感ある部屋。
窓から吹き込む風がベトナム人女性の美しい黒髪を揺らす。

超イケメンな彼氏がいるけれど恋人同士のような雰囲気の兄といる時の方が生き生きとして見える三女、自称(?)小説家の夫とラブラブの次女、夫との間が冷え切っていて他の男と密会を重ねる長女。
ストーリーはあってないようなもの、と言ってしまうと失礼かもしれないけど、見終った後で、だからなんだったんだ、と言いたくなる。しかしそれはどうでもいいのである。
雰囲気を味わう系の映画です。
私はやっぱり「青いパパイヤの香り」の方が好きだね。


「切腹」


新聞か何かで絶賛されていたので観てみました。
たしかにすげぇ映画でした。

1962年の白黒時代映画。
喰いつめ浪人が名門伊井家の門前を訪ね、いっそ腹を切りたいから玄関先を貸してくれと頼む。
実はこれ、近頃横行している強請りたかりの類い。
玄関先で切腹なんぞされては迷惑だから、大抵はなにがしかの金品を与えて追っ払う。
伊井家の家老は、その浪人に対して、しばらく前に同じ口上でやってきた若い浪人の顛末を語って聞かせる。
真実が明らかになるにつれて各人物の見方がガラリと変わっていきます。
最初から最後まで緊張感みなぎる傑作です。

そりゃもう間違いなく傑作なんだけれども……
タイトルからそうなのだから仕方ないのだけれども……
切腹シーンがグロくて見てらんねぇんだよぉーー。
序盤に竹光での切腹を強要されるシーンがあって、しかもなかなか介錯してくれなくて悶え苦しむ、というトラウマになりそうなシーンで、思い出したくもないのに思い出してしまって困っています。
ずっと軽い吐き気を感じながら最後まで観ましたよ。
拷問と切腹のある映画はできれば避けたいものよのぅ。

主演の仲代達矢、伊井家家老役の三國連太郎、敵役の丹波哲郎、紅一点の岩下志麻などなど。
名だたる俳優陣の若かりし日の名演が実に素晴らしい。
グロに免疫のある方はぜひ観てください。
私は2回はいいです。


「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」


映画としては大したことないけどジョン・ローンがステキらしいので観てみた。
チャイナタウンの若きドンとはぐれ警部の対決というよくある感じの話。

たしかに野心家の若きドンを演じるジョン・ローンがめちゃくちゃカッコイイ!
カッコイイというか、美しい。
女性的というわけではないのだけれど、整った顔立ちに気品のある佇まい、どことなく漂う孤独の空気。
ラストエンペラーもそうだけど、滅びの美学がよく似合う。
時折見せる笑顔が思いがけず爽やかで女性の心を鷲掴みです。

一方の主人公がまったく好きになれない。
ベトナム帰りで暑苦しい正義感に燃えた新任警部がチャイナタウンの裏組織の壊滅を目指して戦うのだけれど、自己中心的で周りの話を聞かず、自分の正義を押し付ける主人公にまったく肩入れすることができなかった。
妻との関係はうまくいっていなくて、妻と向き合おうとせずに若い女に乗り換える。
この乗り換えた先の女がまた自分の仕事は市民の正義だと思っているタイプのTVリポーターで、これまたいけ好かない。
あげく、妻はとばっちりでマフィアに殺されてしまって気の毒でならない。
主人公と若い女のロマンスは勝手にやってなさいという感じで、途中からはジョン・ローンが出てくるシーン以外は早送りして観た。
ストーリーは単純なので早送りしても問題はない。
映画としては駄作だけれども、ジョン・ローンのためだけに観る価値はある。


「エル・スール」


「青いパパイヤの香り」を評価している人が絶賛していたので観てみた。
が、私には正直よくわからなかった。
主人公の女の子の特に幼い頃がすごく可愛いし、夜の街の様子などとても雰囲気があっていいのだけれど、見終った後に「……で?」と思ってしまった。
おそらく私の感受性に問題があるのであろう。
人によっては何十回も観ていたり、涙を流したりするらしい。
好みの問題ですかねぇ。



たまには映画も楽しいけれど、私はやっぱり活字メディアが性に合っていると思いました。