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その後のクシャナとクロトワ [つぶやき]

寝ても覚めても殿下のことが頭から離れないので、クシャナ殿下とクロトワのその後について小一時間……どころか計5時間くらい考えてみた。

まず、正式な結婚、というのはなさそうだな、と思う。
イマイチ想像できない。

殿下の本心ははかりようもないが、クロトワはあきらかに下心アリアリなので、こういうことがあったりするかもしれない。

「何をする!?」
「あ、いえ、殿下の色香に惑わされまして、つい」
「…………」
「…………」
「ハハハハハ! トルメキアの白い魔女をそのような目で見る男がいたとはな」
「掃いて捨てるほどいると思いますがねぇ」
「事の最中に毒蛇の牙にかかるかもしれんぞ?」
「殿下の上で死ねるなら本望で」
「フン、正気かクロトワ」
「正気ですぜ。まあ、頭が多少、瘴気にやられているかもしれませんが」
「笑えんな。もうよい、さがれ」
「へ? おとがめはなしで?」
「このような戯言、とがめるのも馬鹿馬鹿しい」
(こちとらけっこう本気だったんだがねぇ……)

殿下は生涯独身を貫いてもカッコいいと思う。
ご幼少の頃からの経験上、殿下にとって男とは「自分の命を狙う毒蛇」「かわいい部下」「その他」でしかなかったと思われる。
殿下は男を必要としていない。
逆に言えば、殿下にとって結婚なんてのはしてもしなくてもどっちでもいいもので、トルメキア再興が軌道に乗ってきた辺りで、口うるさい王族や貴族どもを黙らせるために、家柄はいいが毒にも薬にもならないようなおとなしい男とあっさり婚礼を挙げそうな気もする。

同じ頃にクロトワも気のいい娘と結婚して、子供も生まれてそれなりに幸せな家庭を築いたりする。
でも二人ともそれぞれの配偶者といるよりも断然長い時間を一緒に過ごしていて、あの過酷な戦役を生き延びた共通の経験もあって、誰よりも通じ合っているところがある。
その二人の間に男女の関係があるかどうかは大いに悩む。
正直、今でも真剣に悩んでいる。
エカチェリーナ二世とポチョムキンみたいな関係もいいな、と思ったりもするけれど、ここはあえて、あくまで主従以上愛人未満にとどめておく。

やがてなすべき事をなし終えたクシャナは永遠の眠りにつく。
老いてなお美しいその死に顔を眺めながら、自身もまた老人と呼ばれる年齢になったクロトワは相変わらずの口調でつぶやく。
「このひとも死ぬときゃ死ぬんだねぇ」
一緒にコルベットに乗っていたあの修羅の日々が蘇る。そしてその後の再興の道。
花を手向けて飄々と立ち去る老クロトワ。
(俺が出会った中で、一番いい女だったぜ、クシャナ)
そして半月後、後を追うようにクロトワもまたこの世を去った。

……という妄想。



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