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映画連休 [映画]

連休で立て続けに映画のDVDを観ました。
以下、簡単にご紹介。
思いっきりネタバレしますのでお気をつけください。


「裏切りのサーカス」


ジョン・ル・カレの小説「Tinker Tailor Soldier Spy」の映画化。
私は原題をそのままカタカナ読みにした邦題があまり好きではないけれど、このタイトルに関しては、マザーグースを元にした韻を踏んだ原題が断然カッコよく、そのまま「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」にした方がよかったんでないかと思うが如何。

英国秘密諜報部、通称サーカスの幹部にソ連の二重スパイが潜んでいる。
コードネームはティンカー(鋳掛け屋)、テイラー(仕立屋)、ソルジャー(兵隊)、プアマン(貧乏人)。
裏切り者は誰だ。
という、渋くカッコイイ映画。
イギリス人で固めた俳優陣が豪華で、セットや衣装も東西冷戦の時代を表現しつつスタイリッシュ。
カメラワーク、音楽の使い方も素晴らしい。
登場人物が多く物語構成も複雑なため、序盤は置いていかれ気味ですが、そのまま見続けていると人間関係やストーリーの構図がわかってきます。
一度最後まで観た後、きっともう一度最初から観たくなるはず。
007シリーズのような派手さはなくても、おっさんたちの騙し騙されの世界にはまた違った緊張感がある。
出演者の一人が「アメリカ人にはこの映画は難しいかもね」というようなコメントをしたというのが笑える。


「夏至」


青いパパイヤの香り」が大好きで、同じ監督、同じ主演女優ということで観てみました。
東南アジア特有の熱気と湿気の官能美にうっとりします。
壁が少なく開放的な建物、青々とした庭の植物たち。
部屋の中に持ち込まれた睡蓮の水盆、ベッドというよりは牀と呼びたいような寝台、キッチュなインテリアや小物に囲まれた解放感ある部屋。
窓から吹き込む風がベトナム人女性の美しい黒髪を揺らす。

超イケメンな彼氏がいるけれど恋人同士のような雰囲気の兄といる時の方が生き生きとして見える三女、自称(?)小説家の夫とラブラブの次女、夫との間が冷え切っていて他の男と密会を重ねる長女。
ストーリーはあってないようなもの、と言ってしまうと失礼かもしれないけど、見終った後で、だからなんだったんだ、と言いたくなる。しかしそれはどうでもいいのである。
雰囲気を味わう系の映画です。
私はやっぱり「青いパパイヤの香り」の方が好きだね。


「切腹」


新聞か何かで絶賛されていたので観てみました。
たしかにすげぇ映画でした。

1962年の白黒時代映画。
喰いつめ浪人が名門伊井家の門前を訪ね、いっそ腹を切りたいから玄関先を貸してくれと頼む。
実はこれ、近頃横行している強請りたかりの類い。
玄関先で切腹なんぞされては迷惑だから、大抵はなにがしかの金品を与えて追っ払う。
伊井家の家老は、その浪人に対して、しばらく前に同じ口上でやってきた若い浪人の顛末を語って聞かせる。
真実が明らかになるにつれて各人物の見方がガラリと変わっていきます。
最初から最後まで緊張感みなぎる傑作です。

そりゃもう間違いなく傑作なんだけれども……
タイトルからそうなのだから仕方ないのだけれども……
切腹シーンがグロくて見てらんねぇんだよぉーー。
序盤に竹光での切腹を強要されるシーンがあって、しかもなかなか介錯してくれなくて悶え苦しむ、というトラウマになりそうなシーンで、思い出したくもないのに思い出してしまって困っています。
ずっと軽い吐き気を感じながら最後まで観ましたよ。
拷問と切腹のある映画はできれば避けたいものよのぅ。

主演の仲代達矢、伊井家家老役の三國連太郎、敵役の丹波哲郎、紅一点の岩下志麻などなど。
名だたる俳優陣の若かりし日の名演が実に素晴らしい。
グロに免疫のある方はぜひ観てください。
私は2回はいいです。


「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」


映画としては大したことないけどジョン・ローンがステキらしいので観てみた。
チャイナタウンの若きドンとはぐれ警部の対決というよくある感じの話。

たしかに野心家の若きドンを演じるジョン・ローンがめちゃくちゃカッコイイ!
カッコイイというか、美しい。
女性的というわけではないのだけれど、整った顔立ちに気品のある佇まい、どことなく漂う孤独の空気。
ラストエンペラーもそうだけど、滅びの美学がよく似合う。
時折見せる笑顔が思いがけず爽やかで女性の心を鷲掴みです。

一方の主人公がまったく好きになれない。
ベトナム帰りで暑苦しい正義感に燃えた新任警部がチャイナタウンの裏組織の壊滅を目指して戦うのだけれど、自己中心的で周りの話を聞かず、自分の正義を押し付ける主人公にまったく肩入れすることができなかった。
妻との関係はうまくいっていなくて、妻と向き合おうとせずに若い女に乗り換える。
この乗り換えた先の女がまた自分の仕事は市民の正義だと思っているタイプのTVリポーターで、これまたいけ好かない。
あげく、妻はとばっちりでマフィアに殺されてしまって気の毒でならない。
主人公と若い女のロマンスは勝手にやってなさいという感じで、途中からはジョン・ローンが出てくるシーン以外は早送りして観た。
ストーリーは単純なので早送りしても問題はない。
映画としては駄作だけれども、ジョン・ローンのためだけに観る価値はある。


「エル・スール」


「青いパパイヤの香り」を評価している人が絶賛していたので観てみた。
が、私には正直よくわからなかった。
主人公の女の子の特に幼い頃がすごく可愛いし、夜の街の様子などとても雰囲気があっていいのだけれど、見終った後に「……で?」と思ってしまった。
おそらく私の感受性に問題があるのであろう。
人によっては何十回も観ていたり、涙を流したりするらしい。
好みの問題ですかねぇ。



たまには映画も楽しいけれど、私はやっぱり活字メディアが性に合っていると思いました。




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