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古川日出男訳 平家物語 [本]

池澤夏樹プロデュースの日本文学全集のうちの1巻として、古川日出男訳の平家物語が出ていることを知った。



昨日、図書館で手に取ってみたのだけれど、厚さが6~7センチくらいある大著。
総ページ数、908ページ。
大変な大仕事です。お疲れ様でした。

原文を一切省略することなく、すべて訳出したとのこと。
それでいて現代の琵琶法師を目指す語り口。
さすが古川日出男。

たぶん間違いなく面白いだろうし、感謝したいくらいの人選だし、もし私が平家物語の全文を読みたいと思ったらこの古川訳を読むだろうけれど、それでも私が本書を読むことはおそらくないと思う。

この大著を読み切るほどには平家物語を愛していないから。

後世に残すべき遺産として古川日出男が完訳してくれた意義は疑いようもなくて本当にあっぱれなんだけれども、さて、どんな人がこの本を読むのかなぁ、と考えてしまった。

平家物語を読んでみたい、という程度の人はこの枕になりそうな本を選ぶことはないだろうし、原文を愛する人は今さら現代語訳なんて読まないだろう。
そうなると、原文はもとより、あらゆる訳を読みつくしたマニアが「どれどれどんな風に訳しているか見てやれ」と読むくらいか。
あるいは熱烈な古川日出男ファン。

せっかくの大仕事なのに、あんまり人の目に触れることがなさそうですごく残念だなぁ、と思ってしまった。
ま、私の心配するこっちゃないですがね。



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