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漢文力 [本]

​吉川三国志を読んでいると、普段目にしないような難解な熟語が出てきて、漢学の素養ということを想います。
そんな折、三島由紀夫のインタビューテープが見つかったというニュースがあり、その中で三島が「漢学の素養がなくなってから日本人の文章はだらしがなくなった」というようなことを語っていると知りました。

漢学の素養って、そもそもなんだ?

そこでこんな本を読んでみました。

「漢文力」 加藤徹



昔ながらの漢学の素養ということについて論じている本ではなくて、もっと漢文を身近に感じてみませんか、あなたの悩みは昔の中国人がすでに考え尽くしたことかもしれません、というような内容です。

この本でいう「漢文力」というのは、漢文の試験でいい点数を取る技術ではなくて、
「漢文を読み、そこに展開されている古人の思索を追体験することによって身につく力。歴史や宇宙など、より大きな時空のなかに自分を位置づけ、明日を生き抜くための設計図を描く力」
とのこと。
おお、いいね。それよ、それ。
私がいまさら漢学の素養を身につけようなんておこがましいにもほどがあるもんね。

論語や荘子など超有名どころの抜粋を白文、読み下し文、口語訳と併記した上で、そこから話題を広げていって、マルクス・アウレリウスの「自省録」や金子みすゞの詩なども引用しつつ縦横無尽に語るエッセイ、かな。
大学での講義を基にしているそうで、こんな授業なら受けてみたいと思いました。
たまに自作の漢詩を載せているのは若干ひくけど……

三国志ネタもちらほら出てきてファンとしては嬉しい。

「魏延よ。孔明にわからなくても、俺にはわかるよ、おまえのその気持ちが」などと心のなかで突っ込みを入れつつ、その人物の人生を追体験できます。

というくだりは色んな意味で笑ってしまった。
うん、わたしにもわかるよ、おまえのその気持ちが。

余談ですが、最近「延べ3000人」とか「延長戦」とか見ただけでニヤニヤするようになってしまったんですがどうしたもんでしょうか。



ついでに、らせん三国志は吉川・横光でいよいよ赤壁に突入しました。
これから曹操が燃えるところです。
蒼天航路は烏丸の袁一族追討戦の最中ですが、郭嘉がもうすぐ死んじゃう上に、孔明がキモすぎてめげそうです。
そろそろ「時の地平線」も織り込んでいこうかしら。



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