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観音の里の祈りとくらし展Ⅱ-びわ湖・長浜のホトケたち- [美術館/博物館]

引き続き、藝大美術館で開催中の「観音の里の祈りとくらし展Ⅱ」へ。

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以下、公式サイトより引用。

「長浜市には、130を超える観音をはじめとするたくさんの仏像が伝わり、古くは奈良・平安時代に遡るものも多くあります。これらの仏像は、大きな寺社に守られてきたのではありません。地域の暮らしに根付き、そこに住む人々の信仰や生活、地域の風土などと深く結び付きながら、今なお大切にひそやかに守り継がれています。」

何室にもまたがる大規模な展示ではないのですが、大きな開けた空間に数十体の仏様が立ち並ぶ姿は実に壮観です。
入った途端にちょっと圧倒されます。
ここは仏像パラダイスか!?
おら、パライソさ行くだー!

失礼、少々錯乱いたしました。

いずれの仏様も、長いこと市井の人々の信仰を受け止めてきたのだろうな、と思わせる風情で佇んでおられます。

気になったものをいくつかピックアップしてご紹介。

観音寺の伝千手観音立像は、切れ長の目をした大変なイケメン。
観音様でここまできりっとしたお顔はなかなかない気がする。

長浜城歴史博物館蔵の聖観音菩薩立像は、なんかこういう顔の人いるよなー、いるいる、あー、いるんだよ、としばし考えて、ふとひらめいた。
そう、横綱白鵬に似ている。

善隆寺の十一面観音像はとても端正なお顔をされています。

洞寿院の観音菩薩立像は異色のホトケさま。
どことなく南洋の香りがする顔つきと色彩。光背もなにやら南洋のボートを思わせる装飾。
いうなれば、坂田靖子が描くところの、タヌキが化けた仏像のような顔をしている。
こういう趣のホトケさまは初めて見たなぁ、と思いながら説明書きを見ると、なんと33年に一度だけ開帳される秘仏とのこと!
え、これで!?(失礼)
いえいえ、とても温かみのあるホトケさまで、私はすごく親しみを感じましたよ。

国安自治会の十一面観音菩薩立像はかなりのふっくら顔。
仏像は基本的にふっくら顔だけど、その中でもふっくら度が高い。

徳円寺の馬頭観音立像は足元にご注目です。
なんと足の裏をこちらに向けて踵で立っておられます。
踵で立ってはいるのだけれども、体は直立。
どうなってんだ!?
ホトケの奇跡を体現する稀有なお姿です。

正妙寺の千手千足観音立像もまた私にとっては珍しい。
脇足が左右各19本ついている。
千手観音はよく見るけれど、足まで千本は見たことがない。
千手観音は千本の手であまねく衆生を救済してくださるということだけれど、このホトケさまはおそらく千本の足であまねく穢土を巡って衆生を救ってくださるのでしょう。
ありがたや~。

宝厳寺の弁財天坐像は八臂のお姿。
私にとっては八臂の弁天様は珍しいんだけれども、かの有名な江の島の弁天様も八臂なのね。
失礼いたしました。

菅浦与大浦下庄堺絵図は、この絵自体がどうこうということはないのだけれど、日本の古地図ってのはぐるぐると回してみることを前提にしているのだよなぁ、と改めて思ったのでした。
説明書きの文字が必ずしも北を上にしているわけではなくて、右向いてたり左向いてたり下向いてたりするのよね。
以前、女脳は地図をグルグル回さないと理解できないとかなんとかいう話があったけれど、昔の日本人はみんな女脳だったということなのか?
そんなわけあるかい。

閑話休題。

浄光寺の十一面観音立像、薬師如来立像、阿弥陀如来立像の三体のホトケさまは、こういっちゃなんだけど、やる気のなさそうなぼんやりしたお顔をされています。
こういう顔のオジサン、会社に一人はいるよなぁ、と思わせる。

安念寺の如来型立像はちょっと異様な迫力のあるホトケさま。
前面がほとんど原形をとどめないほどに朽ちています。
焼き討ちを逃れるためにお寺の前の田んぼに埋められていたためにこのようなお姿になったのだとか。
爛れたようにも見えるそのお姿は、疱瘡の身替り観音としても信仰を集めていたとのこと。
ここ安念寺には同じような朽損物ばかり17体安置されているそうです。
朽ち果てたそのお姿に、自身の身をなげうって衆生を救おうとしてくださる仏の慈悲を見た先人の想いが伝わってくる気がいたします。
じっと見ていると優しい仏様のお顔が浮かんでくるそうですよ。
別名、いも観音。
田舎者にとって親しみを感じさせるそのお名前もいい。

良いものを拝見させていただきました。

長浜市の観光PRも兼ねているため、パンフレットなどが挟まれたこんなステキなクリアファイルが貰えてお得感たっぷり。

IMG_0920.jpg

平櫛田中展も合わせて見られます。
こちらもなかなか面白かったですよ。


お次は銀座で開催中のツール・ド・フランスさいたまクリテリウムカフェです。
それはまた別記事にて。





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