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近頃の若隠居さん [日記]

最近これといって書くことがありません。
本もほとんど読んでません。
いえ、読んではいるのですが、読み終えるほどの分量を読んでいなかったり、読みはしたものの「またつまらぬものを読んでしまった……」と後悔するようなものばかりで、記事になりません。

今読んでいて割と面白いなーと思っているのが「文藝春秋SPECIAL 2017年夏号」ですが、これは本ではなくて雑誌ですね。



心とか脳とかの特集で、よく知られたネタが多いですし、重複している話題も多いのですが、短い記事の集まりでお手軽に読めてちょっとやってみようかなと思えるのがいいです。
この中で、安藤寿康と橘玲の対談がなかなか小気味良い。
橘さんが持って行こうとする一面的で短絡的な結論に対して、やんわりと反論する安藤先生にスカッとします。
「言ってはいけない 残酷すぎる真実」が大変に売れているようですが、この人の言っていることを鵜呑みにするのは危険だということがよくわかります。


他にやったことと言えば健康診断くらいで、受けに行く前にうっかりトイレへ行ってしまって、尿検査で紙コップのラインまで溜まらなかったんだけど大丈夫かなと心配になったり、私はやせっぽちなので体重は平均より少ないんだけど腹囲が平均値なのはどういうことなんだろうと首を傾げたりしましたが、他は特にどうということもなかったです。


仕事は相変わらずとっても暇なので、中島敦の悟浄を講師に迎えて開催される架空のセミナー「わたしはなぜわたしなのか~生きる意味を越えて~」(会場:西域国際交流会館 流沙河の間)のポスターを作ってスキルアップを図ったりしていますが、それでも暇で、ついインターネットを見てしまって後悔すること度々です。


それでは、夏至の明るい夜をお楽しみください。
雨だけど。





ばらの騎士 [オペラ]

METライブビューイング「薔薇の騎士」を観てきました。

平日昼間にも関わらずかなりお客さんが入っています。
これは土日は混んでいたでしょうね。

青年将校オクタヴィアンを演じるのはメゾソプラノの女性歌手なのですね。
女性歌手が男性を演じて、その男性が劇中で女性を演じるという複雑さ。
歌舞伎の毛谷村の逆バージョンですね。

ルネ・フレミング演じる元帥婦人の威厳と存在感が圧倒的。
迫りくる老い、止められない時間。
今は自分に夢中の年下の恋人もいずれは若い娘のもとへ去ってしまう予感と覚悟。
私に言わせりゃ、まだ32歳だけどな。

元帥婦人の従兄のオックス男爵は粗野で下品な鼻持ちならない男なのだけれど、演出の妙もあってか、だんだんと愛すべきおバカさんに思えてくるから不思議。

結局、青年将校オクタヴィアンは若くて美しい娘ゾフィーのもとへ去ってしまう。
「男は皆おなじ。悲しむのはいつも女なのよ」
というような元帥婦人の独白から推察するに、オクタヴィアンもいずれおじさんになったらゾフィーより若い娘に走るんじゃないの~なんてひねた考えを抱いてしまいます。

やっぱり私は、愛がどうだとか、君しか見えないとか、そんなことばっかり歌い上げるオペラはあんまり好みではないようです。

来シーズンは大好きな「魔笛」をやるようで、とても楽しみ!




シネマ歌舞伎「東海道中膝栗毛〈やじきた〉」 [歌舞伎]

めっきり歌舞伎座には行かなくなりましたが、シネマ歌舞伎で「東海道中膝栗毛〈やじきた〉」を観ました。
お遊びたっぷりの楽しい舞台でした。

染五郎と猿之助の二人が芸達者なのは言うにおよばず、若君と供侍を演じた子役二人が爽やかで可愛らしい。
カジノの支配人・出飛人(デイビッド)を演じる獅童の怪演が印象に残ります。

劇中劇としてやじきたの二人が連獅子を踊るのですが、メイクは間抜けなやじきたのまま、衣裳も紛い物、なのに頭にかぶる獅子の毛と踊り自体は本物、というシュールな絵が何とも言えない。

春猿の女装の艶やかさはさすがの一言に尽きる。


今年も8月歌舞伎でこの二人のやじきたが観られるそうでとても気になりますが、たぶん歌舞伎座には行かないと思います。。。




近況 [日記]

ジロ・デ・イタリアを観戦するためにイタリアへ行ってきました。
諸事情あって記事は書きません。
写真のみお楽しみください。

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ところで、私がイタリアへ行っている間にサンウルブズのホームゲームがあって、これまで秩父宮は皆勤賞なので行けなくて残念だったのですが、チーターズに完敗のいいとこなしの試合だったようで、行かなくてよかったかもしれない。
7月のブルーズ戦は行くので、ぜひカッコイイ姿を見せてください!




ミュシャ展 [美術館/博物館]

風邪ひいてるし、もとより体力はないし、三つは無理だよなぁ、場所も離れているしなぁ、と半分あきらめていたのですが、お昼に飲んだロキソニンが妙な効き方をしたのか、まだまだ元気が残っていたので新国立美術館まで足を延ばしてみました。
ロキソニンって痛み止め以外になんか「げへへ……」ってなるような成分入ってないでしょうね、大丈夫でしょうね。

お目当ては草間彌生ではなくてミュシャです。
当日券を買うだけでも結構並ぶので、事前のインターネット購入がおすすめです。

私にとってミュシャは「ああ、はいはい、綺麗だよね。みんな好きだよね」という感じで、特別興味はなかったのですが、メイン展示の「スラヴ叙事詩」はチェコ国外では滅多に見られない超大作ということで、なんだかやたら評判もいいし、じゃあ行ってみっぺ、という程度でした。
思いがけず、これが実に素晴らしかった!

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「スラヴ叙事詩」は天井まで届くほどの巨大な絵が全20枚という超大作です。
ミュシャ特有の淡い色使いとスタイリッシュな構図。
それが20枚揃うというド迫力。

中でも私はやはりチラシにも使われている始まりの1枚が印象的だった。
左隅にうずくまる男女の、特に女性のまっすぐこちらを見つめる怯えた表情から目が離せません。

幻想的な雰囲気のこの絵も好き。
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会場内は大変混雑していますが、とても巨大な絵で展示室も広いので、人がいて見えない、ということはありません。
むしろ近くに寄ると全体が見えないので、みんな少し離れて鑑賞しています。

そして全20枚のうち、4枚は写真撮影OKという大盤振る舞い!
素人が旧型のiPhoneで撮った写真よりもプロが撮った写真の方が断然きれいじゃん、ムダムダ、とかクールを気取ってみたものの、やっぱりせっかくだから、といそいそとスマホを取り出す小市民なワタクシ。

でもね、人がいっぱいいるし、絵がデカすぎるし、まあこんな感じですよ。

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余談ですが、20枚の中のひとつに娼館を修道院に改装するという場面があって、聖人の偉業を称える絵らしいのですが、その説明の中で「娼婦たちがこれまでの行いを悔い改めて……」とかなんとかいうくだりがあって、娼婦たちだって好きでそんな商売してたわけでもなかろうし、悔い改めるとか余計なお世話だよなぁ、と思ってしまった。


さて、「スラヴ叙事詩」の後は、これぞミュシャって感じのリトグラフ作品などの展示が続き、こちらもとても充実しています。

「4つの花」と「四芸術」は本当にうっとりする美しさ。
帰ってからネットで画像検索したけど、やっぱり実物のリトグラフの色合いとは違うんだなぁ。
それぞれ4人の女性が描かれた4つの絵で構成されていて、この中のどれかになれるとしたらどの女性になるか、と考えてみた。
花の方はバラとアイリスと迷いに迷って、途中でユリも捨てがたくなって、今この瞬間に選ぶとしたらアイリスかなぁ、という感じ。会場ではバラだった。
「四芸術」の方は迷うことなく「音楽」です。

「クオ・ヴァディス」は四辺の装飾がすごい。緑がかった色合いもきれい。

隻眼の英雄、ヤン・ジシュカは2枚の絵に登場するのですが、片方は右の眼にアイパッチ、もう片方は左の眼にアイパッチ。
構図の関係で左右違うのでしょうか。
どっちにしてもカッコイイ。

プラハ市民会館の市長の間を飾る絵の中で「警護-ホットの人々」のこっち見てる感がいい。
ところで、この「ホット」ってどういう意味なんでしょうね?
温かいってことではないと思うんだけど。


グッズも魅力的なものが多くてポストカードとか一筆箋とか欲しかったのですが、レジ待ちの行列がすごくてあきらめました。

とりあえず行ってみるべぇ、が結局3時間以上会場に居座る結果となった。
なにごともそういうものよね。


帰りがけに草間彌生展の撮影OKな屋外展示を「草間彌生展さいこーでした!」みたいな顔して撮って帰りました。

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雪村-奇想の誕生 [美術館/博物館]

都美術館のレストランで1000円のだし茶漬けを食べて一休みした後、引き続き藝大美術館で開催中の「雪村-奇想の誕生」へ。

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最大の目玉作品のこれ↑が会期前半で帰ってしまったせいか、思った以上に人が少なかった。
そしてはっきり言って地味だった。
いやまあ、水墨画とか山水画とかはそもそも地味なものなんですけれども……

一見、虎と戦っているようで、実は虎と遊んでいる鐘馗さまの絵が微笑ましくていい。
後で確認したら、地元の県立美術館の収蔵品であった。
行ったことないけど。

こちらに背中を向けて、二人の童子にじゃれつかれながら、よっこいしょと大きな袋を担ぎ上げようとしている布袋さまの絵も可愛らしくてよかったなぁ。
思わず笑顔になります。

雪村に私淑したと言われる尾形光琳の馬上布袋図もいい。
すっぱだかで馬に乗ってニコニコと両腕を広げて駆けて行く布袋さま。
フリーダーーム!!
布袋としての役割も体裁も脱ぎ捨てて、布袋さまはどこへ向かうのでしょうか。
なんとも清々しい気持ちになります。

以上、あっさり終わった雪村展でした。





ブリューゲル「バベルの塔」展 [美術館/博物館]

風邪をひいてゴホゴホやりながらもマスクを装着して美術館3つはしごしてきました。

まずはこちら。

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ブリューゲルの「バベルの塔」です。

最初に展示されている木彫りの聖人像は、衣の質感にハリがあるのが日本の仏像とは違った雰囲気で面白いと思った。
仏像の衣は柔らかさと軽やかさを重視しているようだけれど、この聖人像たちはハリと重厚さを重視している様子。
それぞれに趣があっていいね。

聖カタリナの絵が何枚かあって、どんな人か私はよう知らんのだけれども、女性の聖人で、片手に剣を持って本を読んでいる姿で描かれる。
美しい女性と本と剣という組み合わせがなんともカッコイイ。
特に「枝葉の刺繍の画家」と呼ばれる作者不詳の作品は、緻密に描き込まれた衣装の生地の煌めきが実にすばらしい。
ちなみにセットで描かれる聖バルバラは棕櫚の葉を持っています。

目玉作品のひとつ、ボスの「聖クリストフォロス」は細かなモチーフのひとつひとつがミステリアスで面白い。
実物に顔を近づけてよく見る、ということはできないので、こういうのは図録とかを買ってじっくり見るのがいいのかもしれない。
買わなかったけど。

メインの「バベルの塔」はちっちゃい。
わかってはいたけれどもやっぱりちっちゃい。
ちっちゃいうえにものすごく細密に描かれているので、人だかりだし、遠いし、はっきり言ってよくわからない。
これも本当はべったりと顔を近づけて見たいものだがそれは叶わない。

ちっちゃな実物を見て「ははあ、これか」と気が済んだら、お隣にある映像資料コーナーで3DCGの映像を見ると見どころがよく分かります。
仕上げに実物の斜め後ろに展示されている拡大複製画で細部を確認しましょう。
とてもよくできています。

それと、バベルの塔へ行く前に現れる、塔の部分を拡大プリントした曲面パネルがすごく雰囲気があってよかった。
いよいよバベルだぜ、という期待が高まるし、なんだか自分が絵の中に入り込んだような気分になってとてもいいです。

最後に「バベルの塔」展が熱烈に推しているキモゆるキャラのタラ夫の着ぐるみ(?)をどうぞ。

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GWのDVD [映画]

いまさらですが、連休中に観たDVDのことを。
ネタバレありです。


「街の灯」

サイレント映画もチャップリン映画も初めてです。
この時代の映画とはこういうものだったのだなぁ、という感じ。
話はどうということもないが、ラストのチャップリンの笑顔が素晴らしく、じわっとくる。


「博士の異常な愛情/または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」

なるほど、これは面白い!
冷戦下の核戦争の恐怖を描いたブラックコメディ。
「皆殺し装置」とか、笑えるけど笑えない。
脚本もダレないで一気に引き込まれる。

それぞれの性格が皮肉たっぷりにデフォルメされているので登場人物のキャラが立っていて実に面白い。
カウボーイな爆撃機の機長、狂信的な基地司令官、マッドサイエンティスト、などなど。
どの登場人物も印象的。
ピーター・セラーズがアメリカ大統領、英国軍将校、Dr. ストレンジラブの一人三役を演じているとは気づかなかった。
後でもう一度見直してみたら確かに同じ顔なんだけど、確固としたキャラが立っていて見事に演じ分けられている。
お見事。

よく訓練された優秀な部隊が任務に忠実であろうと奮闘したことが結果的に「皆殺し装置」作動のきっかけとなってしまったというのがあまりにも皮肉すぎて笑うに笑えない。

おすすめです。


「レザボア・ドッグズ」

十数年前に観たような気もするけれどさっぱり覚えていなくて、もしかしたら観てないのかもしれない。
オープニングのおしゃべりシーンがくだらないけどなんかオシャレで、それがいかにもタランティーノって感じで、そのあと黒スーツの5人が歩いていくシーンもめちゃくちゃカッコよくて、おお、そうだよ、タランティーノってこんなだよ、と思ってワクワクして観ていたらその後は、
流血→暴力→流血→死体→皆殺し
という感じで、そうだった、タランティーノってこういうのだった……と後悔した。

観てらんなくて飛ばしたシーンもあるけど、オープニングの5人のシーンはホントにめちゃくちゃカッコイイからここだけ何度も観たい。
それ以外はもういいです。

かつて勤めていた会社のエキセントリックな上司が「レザボア・ドッグズ」の真似だと言って黒スーツに細い黒ネクタイで現れて、こいつ大丈夫かと思ったけど、やっぱり働きすぎて頭おかしくなってたことを思い出した。


「昼下がりの情事」

レザボア・ドッグズの口直しにハッピーなラブストーリーを、と思って観たんだけど、私にはどうも合わなくてかえってイラッとしたというのが正直なところです。
オードリー・ヘプバーンは文句なしにキュートでファッションもすっごく可愛くて、見てるだけで幸せになれるんだけど、こんなに演技が下手だったっけ……?
永遠の少女って感じの役どころも少々うっとうしく、19才の小娘の男遍歴ホラ話を真に受けて嫉妬する百戦錬磨の大富豪プレイボーイおじさまというのもウソくさく、パリなのにみんな英語しゃべってるし、全体的にとても作り物めいたところが気になる映画だった。
どこにでも付いてくるジプシーの楽団は面白い。

ラスト、男遍歴話がウソだとバレていることも知らずに、強がってホラをふき続ける姿は胸キュンというよりは私にとっては滑稽で、結局、汽車に乗せられて最終的にはNYで結婚するようなのだけれど、満足そうな顔で見送る親父さんに「それでいいのか!? 3年したら娘は泣きながら帰って来るぞ!」と言ってやりたかった。

こういう映画は10代のうちに観ておくべきだと痛感した。
そしてみんな大好きビリー・ワイルダーは私には合わないということがわかった。
「アパートの鍵貸します」も良さがわからなかったものなぁ。


「バタフライ・エフェクト」

まあそれなりに面白いんだけど、このくらいのハリウッド映画はごまんとある。
最善の未来を作り出すために何度も過去に戻ってやり直す、というのはSFによくある話だけれど、それだったら私は断然、萩尾望都の「銀の三角」を推すね。








快慶 日本人を魅了した仏のかたち [美術館/博物館]

旅行かたがた、奈良国立博物館で開催中の快慶展へ行ってきました。

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ひたすら仏像が並ぶ、ファンにはたまらない展示です。
気になったものをいくつかご紹介。

「深沙大将立像」
同じ快慶作で、金剛院のものと金剛峯寺の二つがありました。
金剛院の方が小ぶりでややおとなしめ。
筋肉隆々、小粒ですきっぱ気味の歯をむき出しにしている。
腿から膝にかけて両足に象がいて、金剛峯寺の方はさらに髑髏のネックレス、左腕に蛇が巻き付き、腹には人面瘡(?)。
異形の仏様です。
西遊記に出てきたような気もします。

阿弥陀如来立像とセットの菩薩面はかつての使われ方が面白い。
阿弥陀様を台車に載せて、菩薩面を被った人々が従って練り歩いたのだとか。
来迎行列?
なんつーか、こう、日本人ってそういうの好きだよね、という感じがして面白い。

東大寺の地蔵菩薩立像はとてもとても美しいお地蔵様です。
端正なお顔、流れるような衣の曲線、信じられないほど細密な斜めの格子模様。
イケメンというか、美形です。
麗しの仏。

同じく東大寺の「西大門勅額付属八天王像」は仁王と四天王がいかついのに対して、梵天&帝釈天はとても柔和でまるで天女のよう。
装飾もキラキラです。

最後の「第7章 安阿弥様の追求」がわかりやすくて面白かった。
快慶作の阿弥陀様は、無位時代、法橋時代、法眼時代で衣のたるみの表現が違っているらしい。
実際にそれぞれの時代の阿弥陀如来立像が並べられていてとても分かりやすかった。
こういうのは博物館での展示ならではの面白さですね。


ところで、こんなスタンプラリーが開催されてましてね。
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快慶展、阿修羅展は制覇して、残るは上野の運慶展。
これはもう絶対行くので、完全制覇間違いなし!
問題は秋までこの紙をなくさずに持っていられるかどうかです。。。
プレゼントが欲しいというよりは、スタンプを3つ揃えて達成感を味わいたい。
秋の運慶展も楽しみです。





京都・奈良の旅2017 その4 [旅の記録]

【4月23日(日)】

今日は再びの京都です。
京都駅からバスに乗って高雄方面へ。50分くらいで山城高雄に到着です。
バス停後方の石段を降りていくと、きれいな谷川が現れます。

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橋を渡って、今度は石段を登っていきます。
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ひたすら登ります。
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まだまだ登ります。
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ようやく山門が見えてきました。


とても静かで清々しい境内です。
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ふたたび石段を上がっていくと……
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金堂が現れます。
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金堂をお参りした後は名物「かわらけ投げ」っちゅーもんに行ってみましょうか。
予備知識がまったくなかったので売店のご婦人に聞いてみたところ、素焼きの器を谷に向かって投げることで、厄除けになるとのこと。
なにそれ、面白そう、やるやる~~!

するとご婦人がたまたまそこにいたお寺のお兄さんをつかまえて「今からこのお兄ちゃんが手本見せてくれるから」と。
お兄さんはのっそりと奥へ入ると例のかわらけを10枚くらい手にして戻ってきました。
お兄さん、どんだけ厄落とすの!?

かわらけ投げというのはですね、
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こういう素焼きの小さな盃みたいな器をですね、
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この谷へ向かってぶん投げます!


お兄さんはまずこの谷の説明をしてくれたのですが、「ここはキンウンケイと言って……」と聞いた時、とっさに私の頭に浮かんだ字は「金運系」であった。
なにそれ、この辺りに投げると金運で、あっちの方に投げると縁結びとかあるわけ? プププッ、と半笑いで聞いていたら、空海さんとか出てきて、どうやらそういう話じゃないということに気付いた。
後でちゃんとパンフレットを読んだら「錦雲渓」でした。。。
己がいかに欲にまみれているかを痛感いたしました。

さて、かわらけ投げです。
ただの素焼きの器、投げたってひゅうっと落ちるだけでは?と思われるのですが、谷間に上昇気流が発生していて、うまく飛ばすと向かいの山まで飛んでいくこともあるのだとか。
くぼんだ方を下にして、少し斜め下に向かって投げるのがコツだそうです。
まずお兄さんがお手本を見せてくれます。

おおおー、ホントに風に乗って飛んでいくー。

次々と投げるお兄さん。
どれどれ、それでは私も……。

一投目、まったく風を捉えることができず、すぐそこに落ちてしまった。
二投目、不安定にぶれていますがそこそこ飛んでいきます。

後ろから売店のご婦人が「女の人でなかなかそんなには飛ばないよ」と褒めてくれました。
遠くに飛べばいいというものではなく、素焼きが土に還ることで厄落としになるらしいので、飛びの良さは関係ないとのことでしたが、やっぱりちょっと嬉しい。
とっても楽しかったです、とお礼を言ってその場を後にしました。


山門まで登ってきた石段を降りて、川に沿って歩いて行きましょう。
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ちょっとしたハイキング気分でとっても気持ちいい。

10分ほどで西明寺に到着です。
こじんまりとした可愛らしいお寺。
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参拝料の割にはさほど見るものはない。

謎の馬くらい?
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お次は高山寺へ向かいますが、ちょっとその前に腹ごしらえ。
途中でこじゃれたお店を見つけたのでお蕎麦を食べていきましょう。

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こんな爽やかな景色を眺めながら、瓦そばっちゅーものをいただきました。

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熱した瓦の上に茶そば、錦糸卵、牛肉、ネギ、ノリが乗っています。
レモンや紅葉おろしで味に変化をつけながらどうぞ。
これがうまかった!
瓦に触れている部分のお蕎麦がカリカリしているのがアクセントになってまた良し。
今回の旅の食事ではこれが一番うまかった。

さて、高山寺へ向かいましょうか。
今回の旅のきっかけその2はこの高山寺です。
河合隼雄の「明恵 夢を生きる」を読んで、明恵上人が住まわれたこの高山寺へ行ってみたいと思っていたのでした。

こちらもやはり石段を登った山の上にあります。
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参道を通って金堂へお参りしましょう。
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この金堂の建っている場所はとても空気の流れが気持ちいい場所でした。
清々しい気持ちになります。
金堂とか本殿の建っている場所というのはやはりそういう場所が選ばれているのでしょうね。

境内は参拝自由ですが、石水院は参拝料800円が必要。
この価格設定はちょっとぼったくり感がありますが、国宝の維持にお金が必要なのでしょう、そうでしょう。

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かの有名な鳥獣戯画が売りですが、別の巻は上野の博物館でも見られたと記憶する。
明恵上人愛玩と伝えられる木彫りの子犬像は一見の価値あり。
小首を傾げた姿が愛らしく、こんなのが傍らにあったらさぞや心が和むだろうと思われる。

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お庭もきれいでした。


今回の旅はこれまで。
お疲れ様でしたー。





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